ようこそ「醤の郷」小豆島へ

小豆島醤油協同組合
理事長 塩田 洋介

塩田 洋介

小豆島に於ける醤油の醸造は品質の良さで知られた瀬戸内三大塩の一つである「島塩」と、廻船業にたけたことによる国内からの原料調達をもとにして約四百年前に始まったと云われています。とりわけ、明治から昭和初期に於ける発展は目覚しく「醤の郷」と呼ばれる由縁となった時期で明治10年頃には400軒余の蔵元が在りました。

瀬戸の小島、小豆島の醤油造りは各地から届けられた吟味された原料、醸造に適した温暖な気候、長期間にわたる熟成を丁寧に見守る島の造り手たち。これらのこだわりがひとつひとつ重なり合い、小豆島醤油は最高の味を造り出してきました。天然杉で作られた木桶、その醸造の為の「桶」を今も「こが」と呼び続けているのは小豆島ならではのこだわりの証。(小豆島には現在、日本一の数を誇る約1000本有余の桶「こが」があります。)

四百年余の時代を超え、海を越えてお届けする小豆島醤油は、「こが(桶)」で時間をかけてゆったりと熟成し、「醤の品格」を持った一流の味をさらに今後も追い続けます。また、これらを基にした各種の調味料とともに国内外に「美味しい日本の味」として届け続けていきます。